【道鏡】ノルウェー王女、お抱えシャーマンと来夏結婚へ
ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女(51)は13日、婚約者でシャーマンを自称する米国人男性デュレク・ベレット氏と来年8月31日に結婚する旨を同氏と連名で発表した。
マッタ・ルイーセ王女は、ハラルド国王とソニア王妃の長女。
王位継承順位は、弟のホーコン皇太子とその子ども2人に次ぐ第4位。
前夫との間に3人の娘がいる。
国王夫妻とホーコン皇太子は同日、「デュレク・ベレット氏を家族に迎えることができて幸せだ」とする声明を発表し、2人を祝福した。
だが、ベレット氏と王女のロマンスはノルウェー国内で不評だ。
国民は、その発言や提唱する代替医療からベレット氏に「偽医者」のレッテルを貼っている。
アフリカ系米国人のベレット氏は「6代目シャーマン」を自称している。
米ハリウッドの「スピリチュアル・グル」とされ、米俳優のグウィネス・パルトローさんやアントニオ・バンデラスさんらに信奉されている。
だが、ノルウェーでは王女との関係が波紋を呼んできた。
ベレット氏は、がんは選択の問題だと主張。また、女性の膣に過去の性的パートナーが残した「刻印」を取り除くとするエクササイズを勧めている。
自身のウェブサイトでは、「魂の最適化ツール」だとするメダルを222ドル(約3万2700円)で販売。
このメダルは、自身が新型コロナウイルスに感染した際の回復に役立ったと主張している。
ノルウェーのコラムニストでユーモア作家のダグフィン・ノーボ氏は昨年、ベレット氏について「詐欺師で、大ぼら吹きで、偽医者だ」と酷評した。
当のベレット氏は、自らの信念が一部の人を不安にさせることは理解できるとした上で、自分は人種差別の被害者だと訴えている。
代替療法を信奉する王女は自分は天使と話せると主張し、その「天恵」を著書や講演で伝えて収入を得ている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20230914044976a&g=afp